白髪が生えている人がアッシュに髪を染められるかどうか。
白髪を染めつつ、黒髪も一緒に染める
白髪を染めるためには白髪染めを使います。オシャレ染めでは染まりません。
白髪染めの色合いを作るにあたって黒は簡単でブラックで真っ黒に染めるだけ。
黒髪もそのまま染まりますから髪の色が黒の日本人にとっては問題ありません。
しかし白髪があってカラーリングもしようとなりますと少し問題があります。
白髪を染めつつ、黒髪も一緒に染めなくてはならないからです。
アッシュでのカラーリング
アッシュは灰色を意味しますが無彩色のグレーではなく色味を加えるカラードグレイ。
アッシュの色合いはブラウン系統と逆向きの色。
明るい髪色にするには茶色が基本で黄色とオレンジを加えていく。
黄色の補色で紫、オレンジの補色で青、さらに茶髪での赤味の補色が緑なので、
紫、青、緑で明るい髪色や赤っぽさを打ち消していくカラーリングがアッシュ
ということになります。
茶髪とアッシュどうしても相いれない。
つまり白髪をブラウンに染めるとすれば全体をアッシュにはできないし、
黒髪をアッシュにするならば白髪は染まりにくくなってしまいます。
市販品のアッシュ系白髪染めでアッシュグレーに染めるのは難しい?
ダブルカラー
これを可能にするならダブルカラーという美容師のヘアカラーテクニックを使う
しかありません。白髪はそれらしく少し色付けをする白髪染めで染めて、
そしてそれとは別に黒髪はアッシュでカラーリングするのです。
手間がかかり二度染めるので美容室ですと料金を2倍とられてもおかしくないほど。
実際のところ美容院でアッシュ系髪色にする場合、先にブリーチなどでハイトーン
にして明るい髪色のベースを作る。
そして赤や黄色の色味を取り、青や緑や紫など入れていき寒色系にする。
アッシュは明るさを打ち消す色
そもそもアッシュというのは明るい髪色の茶髪にするのではなくて、
むしろ真逆でそれを打ち消していくスタイルになりますから、
くすんだ感じのマット感を作りだし、上手に染めることができれば透明感ある
外国人風の髪に仕上がる。
アッシュ系の髪色のカラーバリエーションとしては、
アッシュブラウン、アッシュグレー、アッシュベージュ、
パールアッシュ、スモーキーアッシュ、シルバーアッシュ、
アッシュグリーン、 ピンクアッシュ、
ラベンダーアッシュ、アッシュゴールドなど。
市販のアッシュ白髪染め
市販の白髪染めにアッシュ系はほとんど無い。
それらしく染める方法としては、ブラックやダークブラウンの白髪染めにも
アッシュっぽい仕上がり髪色になるものもあるのでそれで染める。
あるいはグレーの白髪染めを使って、全頭をグレー、つまり白髪頭のようにしてしまう
ことも考えられますが、無彩色の灰色はやはりグレーであり、アッシュとは若干違う。
白髪の生えている量にも関係してきますので、数本程度の白髪ならカットして切り落として、
アッシュでヘアカラーして完成。これなら美容院でもセルフでも可能。
グラデーション効果で白髪隠し
しかし実は白髪の生えている割合など気にしなくても、アッシュはグラデーションっぽくも
なりますので、全体をアッシュのオシャレ染めで染めてしまえば、これでは白髪は
染まっていませんが、くすんだ感じとグラデーションの混じり具合から保護色的な感じで
カモフラージュされ、実質的な白髪隠しになるという考え方もあります。
カラーリングでのハイライトと同じような発想です。
黒髪の日本人とアッシュ
日本人の黒髪に白髪が生えてきている場合においては、アッシュ系のヘアカラーとの
相性はあまりよくないということだけは覚えておくとよいかもしれません。
明るい髪色を作る茶、黄、オレンジ、赤に対して補色の青や緑や紫で打ち消していくので、
まずは黒髪ではなくてハイトーンへの色味付けとなるからですね。
そして打ち消す混ぜるということは、仮にも失敗した場合には黒もしくは黒っぽくなる
ということも避けられません。こうなると目指していた透明感からは遠ざかり、
重たい髪色になってしまうかもしれません。
外人をイメージしていたのに日本人に戻ってきたという感じでしょうか。
白髪ある人もアッシュに染めることはできますが、上手に仕上がれば白髪隠し、
失敗すれば白髪は目立つということになります。
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